緩和した肩こりや腰痛の症状の戻りをなくす方法1
また久しぶりの投稿になります。
今回は2回に分けて身体の深層部を意識してもらう為のトレーニングやセルフエクササイズをご案内したく思います。
これは表題にもあるようにせっかく治療院などに通い続け完治した様に思われる様々な症状もまた今まで通りの日常生活や姿勢に戻ることにより、再発してしまう、という事やしっかり身体つくりをするためにトレーニングをはじめたものの思うような結果が出せないという要因等にも参考になればと考えています。
サブタイトルとして
「トレーニングの効果を最大限にする方法」
としても有効な考えなのかとも思っています。
その前に、このような考え方を前置きとして・・
運動するにしてもストレッチやリリースするにしても筋肉は反応させたい場所単体にアプローチしても非効率で求めている結果を出しにくい事が多々あります。
前回も含め今までのブログでも何となくその考え方は小出しにしてきましたが「アナトミートレイン」という言葉を改めてご案内し、その考え方とそれを念頭に置いたセルフケア(ストレッチ)をご案内したく思います。
・・数年前から何となくその様な考え方はこのサイトのブログに記載してきましたが、改めて。
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以前のブログも良かったらご参照下さい。
辛い肩こりや首の痛みの影響は別の筋肉にある>>
首・肩こりや背中の辛いときも下半身のストレッチをしましょう・・>>
そういえば前回のブログもその様な考えに基づいていますね。
肩こり・首の違和感と腕との筋肉の関係>>
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アナトミートレインとは筋筋膜経線(きんきんまくけいせん)、簡単に表現すると筋膜のつながりを線路みたいに表現したものになります。
筋肉が駅で筋膜が沿線?線路?って感じです。
アナトミートレインは1930年代からその考えはあったと聞きます。
しかし世の中に知りわたるようになったのはトーマスマイヤース(国際的な筋筋膜のスペシャリストさん)による著が出回った頃と言われていますからまだ10年弱くらい。まだ最近ですね。
スポーツトレーナー、お身体に携わるセラピストの方達にとってはごく当たり前の考え方として勉強され活用され広まっていますね。
私がストレッチのボディケアを担当させて頂くクライアントさんの例でも・・
肩の屈曲(まっすぐ頭の上までバンザイするような動き)に制限がある場合、肩回りを構成する筋肉ではなく背中の筋肉(広背筋)やお尻の筋肉、場合によっては横隔膜や腸腰筋を緩めることによってその制限が改善され肩の可動域が格段に良くなるというようなことや、
洗面所で歯磨きをするときにかがむような姿勢や前屈のような姿勢をとると腰がはる、痛いなどという症状も、直接違和感のある腰部の筋肉ではなく、足首(アキレス腱など)をしっかり伸ばしてアプローチしてあげると簡単にその違和感は軽減するという事はよくある事です。
参考文献:医学書院より
アナトミー・トレイン
徒手運動療法のための筋筋膜経線
著:トーマス・W・マイヤース (Thomas W. Myers)
訳:板場 英行/石井 慎一郎
現在は第3版が2016年に出版され最新ですね。
□アナトミートレインの種類
アナトミートレインは現在では身体にある筋膜経線は12本確認する事ができるといわれています。
1・スーパーフィシャルフロントライン:SFL
2・スーパーフィシャルバックライン:SBL
3・ラテラルラインLL
4・スパイラルライン:SPL
5・バックファンクショナルライン:BFL
6・ディープバックアームライン:DBAL
7・ディープフロントアームライン:DFAL
8・フロントファンクショナルライン:FFL
9・同側ファンクショナル・ラインIFL
10・スーパーフィシャルバックアームライン:SBAL
11・スーパーフィシャルフロントアームライン:SFAL
12・ディープフロントライン:DFL
画がないとイメージ出来ないですね。ごめんなさい。
それぞれが大事な経線ですがその中でも主要な浅層部、身体をまとめるのが
上記太字で記載した1~4番と言われます。
ストレッチの効果も出やすく、筋トレをしても自己流でも頑張れば比較的早く結果を出しやすい場所です。
その中の一つ参考まで「スパイラルライン」がこんな感じ
参考文献:アナトミートレイン
医学書院より写真イラストを参考にさせて頂きます。
しかし今回はその主要ラインを深部で支える重要なライン
ディープフロントライン:DFLについて記したく思います。
参考文献:アナトミートレイン
医学書院より写真イラストを参考にさせて頂きます。
前置きが長くなりました・・
その浅層部部の内側に存在するコアライン(深層部)
身体筋膜の構成の中心を形成するラインになります。
骨を支える密接な筋肉たちです。
内側縦足アーチを引き上げる
股関節を含む各区分を安定させる
腰椎を前方から支える
胸部を安定させ呼吸のリズムを保つ
腹骨盤腔を取り囲み安定させる
脆弱な頸部とその上にある重い頭部のバランスを保つ
横隔膜にもつながっているので呼吸や歩行リズムをうまくつなげる。
立位の安定性を保つ等。
交感神経・副交感神経のバランスを保つ事も担っています。
要約すると人間の動作や呼吸全般を安定させバランスを保つといったところでしょうか。
「コアトレーニング」なんて今は当たり前ですが、このあたりを意識したトレーニングになります。
このDFLが上手く機能しないことで身体全体の短縮が生じ骨盤や脊柱など中心構造が破綻、結果的に他の各ラインにも負担が増え代償的調節が起こります。
結果、肩こりや腰痛が一時的に軽減したとしても日常生活の中の御身体の使い方が変わらなければ、又様々な不具合が生じてきます。
姿勢の乱れ、O脚になる、骨盤がずれる、原因の分からない疼痛等が起こる可能性が高くなるのです。
運動面では本来のパワーやパフォーマンスが発揮できないという事が大いに起こりうるのですね。
見た目は筋骨隆々でも、DFLを意識したトレーニングをしていないとバランスが悪く逆に腰痛や肩こりになりやすいとか反り腰になるとか、筋出力にも難があり諸々不具合が出てきてしまいます。
今回は私の実体験や研修や勉強会などで学んだDFLを意識したセルフエクササイズ、メンテナンスをご案内、シェアさせて頂きます。
浅層部からアプローチし柔軟にすることで深層部にアプローチしやすくなり安定した身体つくりをするのか、逆の順番からが良いのか?賛否ありますが、私個人としては、アプローチしやすい浅層部を優先としつつも並行して深層部も意識しメンテナンスやトレーニングを行っていくという事をお勧めします。
次回のブログでは簡単なセルフエクササイズに絞り、沢山ある中でも2~3例ほどご案内いたしますね。
引っ張りますね・・ごめんなさい。
最後までお読み頂き有難うございました。
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