猫背(上位交差症候群) みんなよくやるトレーニングが更に猫背を招く・・
当サロンのブログを読んでいただき誠に有難うございます。
今回も引き続き猫背の対策としてのご案内。
というか今回はあるトレーニングに関する注意点についてお話ししたく思います。
「腕立て伏せ」
筋トレといえば必ず取り入れられるトレーニング。
これで鍛えられる筋肉はエクササイズの姿勢や角度により肩・腕回りと色々あるのですが、
一般的には「大胸筋」をメインで鍛えられることがメリットですね。
男ならたくましい大胸筋で、胸を張って貧相にならない様に・・
Tシャツを格好良く着る・・パリッとスーツを着こなす・・
女性ならばバストアップの一環として。
確かにあこがれるパターンですね。
これが猫背になる要因に?
となるのですが・・
この大胸筋を解剖学から診てみると。
大胸筋の起始、停止に着目して頂くと
起始:鎖骨の内側半 胸骨前面(第1~7助軟骨) 腹直筋鞘の前葉
停止:上腕骨の大結節稜
主な働き 肩関節の内転、回旋、屈曲、水平屈曲 呼気を補助
トレーニングは起始、停止を近づけて行うのが一般的です(アイソメトリックスは例外)
ストレッチはその反対。
つまり大胸筋を鍛え過ぎる事により肩関節が前にはいってしまう可能性があります。
肩関節の内旋そして水平屈曲、この動作の習慣がより肩を前に巻き込んだ状態に。
=猫背になりやすい・・
それぞれ生活する上では大事な動きですが、過剰に鍛えすぎてしまう事で、胸の筋肉に引っ張られ猫背を強制的に作り上げてしまうこともあります。
健康に気を使い筋トレを定期的にしていますが、
とか・・
男性の中には「ベンチプレス」に力を注ぎ「何キロ挙げられた!」とそれを目標にされる方もちらほら。
そんな方の中には・・
「疲れやすい・・」
「肩こりがひどい・・」
時には呼吸が浅いって方も・・
大体肩が前に入った姿勢になっていることが多い。
そこまで過度にはオーバーでしょ・・
と思われるかもしれませんが、実際にこの様な方々は多くいらっしゃる。
■私の主観もありますが、その要因は、トレーニングにかける時間とそのあとのケアの割合が極端に少ないこと。
■大胸筋あたりは脂肪も少ないため、鍛えればそれなりに効果が出やすいから鍛えがいがあり、元々の目的を超え、ついはまってやり過ぎてしまう。
■一応行うが、広背筋や肩甲骨の動きを意識した背中側のトレーニングがおろそかになることが殆どの様な気がします。
もちろん腕立てはNGという事でなく並行して広背筋のトレーニングや姿勢を意識して行う事でバランスの良いカラダを作ることは可能です。
※そしてトレーニング後の「ストレッチ」でケアだけでなく更に筋肥大への効果も期待もできます。
コンタクトスポーツを行うアスリートや肉体美を競うボディビルなどされる方々などは必須でしょうし、手でつかむ、引っ張る、押し出す力が格段にパワーアップされることもあるので有効な筋肉です。
毎回同じフレーズになってしまい申し訳ないのですが、目的に応じて何事もバランスが大事ですってお話でした。
次回は引き続き猫背対策に関するエクササイズをご案内する予定です。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
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