「身体が硬いとは」「理想の柔軟性とは」
今回は身体が柔らかくなりたいという方々に対して、私どもの様な、こういうストレッチ専門のお店を皆様がどう活用していけばよいのか?
何を目的に?どんな心構えで利用したらよいのか?
等について、柔軟性に対する根底の先っちょの部分を少しお話させて頂けたらと思います。
当サロンは名前の通りストレッチ専門店としてクライアントの方々のお身体にあった最適な圧力でストレッチや筋膜リリースをかける事ににより柔軟性を高めて頂き、血流を良くすることにより、様々な状況や理由で萎縮していた筋・筋膜の状態を緩め正常にし、時にはトレーニング要素(パーソナルトレーニング)を取り入れながらお身体のコンディションを整え快適にするという事をサービスとさせて頂いております。
最近は内臓や頭蓋からのアプローチで筋、筋膜は更に効率的に柔らかくなるという事もあり、そういった要素も一部の方には対応させて頂いております。
さて、こういったお店(サロン)にお見えになる理由として
「私はとにかく身体が硬いです。」
「身体が硬いから肩こりや腰痛になりやすく身体を柔らかくしようと思い運動や自己流でストレッチをするが中々続かないです。」
「昔はものすごく身体は柔らかかったのに。今はその柔らかさは見る影もありません。」
というお話をされ、きっかけとし、ご来店頂ける方々も多くいらっしゃいます。
お気持ちは察します。
「身体が硬い」
そもそも身体の柔らかさについては様々な表現方法や考え方がありますので未だ、色々な研究分野でも明確に示すには難しい事が多いかもしれません。
一般的には関節可動域の広さを柔軟性とし、それを示す言葉は「フレキシビリティ」と表現される事が多いと思います。
この定義は身体の関節の可動性により、関節運動を円滑に、かつ広範囲に動かせる事を数値上で測定する方法を基準に考えます。
関節可動域測定が一般的で、皆様も学生時代の体力測定の中にも組み込まれていて馴染みがある事かと思われます。
長座位体前屈、前屈した時の指先と床の距離、背中で手つなぎ、指先で手が組めるかなどのテストですね。
その他に、ある研究機関では筋肉を伸ばすときの伸張感や痛みの感覚を「ストレッチトレランス」という言葉で称し研究されているそうです。
ストレッチトレランスが低い人は私なりの解釈になりますが、ストレッチをする時に伸びる事に対する免疫がない、耐性が弱い、限界値が少ない、苦手意識みたいなものがあるという事でしょうか。
※ただ早い段階で筋肉の運動制御システムが働き「伸張反射(ストレッチ中に筋肉がプルプルなる感じ)」が起こるという事は関係あるようで柔軟性とは別の考え方ととらえた方が良いかもしれません。
今までよりも関節可動域がUPし届かなかった場所に可動距離が延びることで運動においてもパフォーマンスがあがるし良い事だ、柔らかい事が全てだと思う事は決して悪い事ではありません。
しかし、その考え方も度が過ぎると危険だったりします。
柔らかさが、関節や筋肉の緩さ(正常を下回る)を招いたりって事もありますし。
私にもセラピストやトレーナーの業界で培って得てきた情報や経験値、何万人とクライアントの方々を診てきて、それぞれの日常生活にどれくらいのお身体の柔軟性が必要なのか、という独自の考え方があります。
そしてクライアントの方々も様々な情報機関から得たものや、他人と比較してみた状況の中で、自分が求めている理想の柔軟性がありイメージがあります。
この両者(私とクライアント)のギャップがある時も稀にあるのですが、それぞれの目的やお身体の不具合に即したお話をし納得して頂けると、それからのクライアントの方の変化は個人差はあれど早くなりご本人の理想に近づきます。
大事なのはモビリティとフレキシビリティとのバランスだと思います。
モビリティとは移動性・流動性などと言われる事が一般的ですが、つまりは可動性。
フレキシビリティも以下は柔軟性と記載します。
可動性というのは「関節から、ある範囲の距離まで自分の意志でコントロールして動かせる」と認識しています。
もともと個人が持っている潜在的な最大関節可動域を自分の意識で安全に自由に動かすという事が理想です。
基本的には人間の筋肉や筋膜の硬さには大きな差はないのです。
頭で考えるイメージなども影響し筋肉に伝わります。
そして習慣によってそのイメージは更に具体的に変化していきます。
ただ単に慣れるまで筋肉をぐいぐい伸ばす、だけでなく運動や身体に必要な十分な栄養、睡眠、そしてイネイト(生命力・自然治癒力)を取り戻す事で子供の頃、若いころのエネルギッシュで快適な柔軟な身体を取り戻す事が出来るのです。
つまりすべてはバランスです。
実際に私がクライアントの方々のストレッチをさせて頂いたり筋肉、関節可動域等の状態を診させて頂くと、ご自身が「自分はかたい」と思っているほどの関節可動域制限はなく、それなりの柔軟性がある事が多いです。
シンプルですが、習慣と意識を変えバランスを整えると、感覚値ですが8割以上の方は数回の施術と運動でお身体を自身でコントロールし柔らかくなります。
なんだか筋肉のお話だけにお堅いお話になりましたね。
おあとがよろしいようで。
最後までお読みいただき誠に有難うございました。
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