ストレッチの種類

ストレッチベースで身体のケアを行う方法はスタティックストレッチ(静的ストレッチ)が基本です。
スタティックストレッチとはカラダを静止させ勢い、反動を使わずに関節の可動域をゆっくり段階的に無理のない程度まで伸ばしつつ最大限まで可動域を広げていくストレッチの方法です。これに必要があればPNF・コンプレッション、稀にダイナミックやバリスティックストレッチの要素を取り入れながら施術を行います。
これらの種類のストレッチはご存知の方ばかりではないでしょう。別の機会にお話できればと思います。基本はパートナーと行うものばかりではありません。

目的にもよりますが普段カラダを動かす機会が少ない方が腰痛・肩こり・疲労回復などを求める場合には段階的に可動域を広げていくスタティックストレッチとほぐしを入れながらケアを致します。

女性トレーナー スタティックストレッチの施術風景

スタティックストレッチはスポーツの現場では試合やトレーニング後のクールダウンとして翌日のトレーニングやプレーに疲労を残さない為に用いられることが多く試合、競技前に行う事はリラックスし全身伸ばし過ぎてしまうと神経ニューロンが十分に活動しなくなり瞬発的な動作や筋パワーが出しづらくなると言わています。その際にはダイナミックストレッチなどを動的な方法で筋温を上げながら行う方法でコンディションを作っていきます。
サッカーのブラジル体操なんかをイメージされるとよいかもしれません。

さて昨年からキックボクサーの前田浩喜選手

NJKFオフィシャルサイト参照
http://www.njkf.info/fighter_maeda-hiroki.html
のケアトレーナーとしてトレーニング後、試合前のケアとプレイパフォーマンスアップにつながるサポートをさせていただいているのですが、アスリートの生活にスタティックストレッチはどのような時に施すのか?
ほとんどはトレーニングで筋肉が緊張し疲れがたまった状態を回復させるために行います。試合も過酷ですが毎日続く試合前の減量とトレーニングのほうがずっと過酷でしんどくてたまらないほど疲れます。これはアスリートでなくともハードなデスクワーク、立ち仕事、カバンを持ち歩きまわる営業マンの方、バランスが崩れた状態をケアする事と一緒です。

ではパフォ-マンスが落ちるのであればスタティックストレッチは試合前は行わないのか?
これは色々な考えをお持ちのトレーナーが多く賛否両論なのですが私は状況次第、全てにはあてはまらないと考えています。

かなり前からスポーツの現場ではスタティックストレッチを行うとパフォーマンスが落ちるというのが常識とされていますが、やはり個人差があります。試合前だからと言って常に緊張状態を保たせるだけでは寧ろパフォーマンスが落ちるというより本来選手持ち合わせた動きが出にくいケースもありますし、体調だけではなくメンタル的に有効な場合もあるからです。

試合前のアップ時、ミットやシャドーの中で動きや選手の微妙な感覚を頼りに合間を見て随所にスタティックストレッチを行いバランスを整えていきます。どんな興行もそうですが狭い空間で十分な時間がない中で調整していきますので快適性はかなり犠牲になるかもしれません。ただ当たり前ですがカラダを極力冷やさないように保つ事が大前提です。

ダイナミックストレッチなどと動的なサポートも必要時に行いますが何十戦もしている選手には独自のルーティングやリズムがありますからこれも状況次第です。

前田浩喜選手は来月3月30日(日)後楽園ホール RISE98の興行にて第5代RISEバンタム級(55kg)王座トーナメント準決勝戦に出場致します。

詳細はコチラ>>

前回は貫禄のハイキックKO勝利で徐々に調子をあげています。
再びチャンピオンベルト奪取と世界へのはずみにしたい大会です。

そろそろ本格的トレーニングに入る時期です!
ストレッチベース代表として前田選手を全力でサポート致します!

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